WordPress(ワードプレス)を本格的に導入
私は2005年にホームページ制作の仕事を始めてすぐに、HTMLの仕組みを知らなくても簡単に更新できるブログシステムに注目しました。
その時にいくつか手を付けたと思いますが、最終的にはMT(Movable Type:ムーバブル・タイプ)というCMSプラットフォームを使うことに落ち着いて、かれこれ10年以上、MTを使ってきました。
弊社でMT用のテンプレートを販売したりもしましたが、現在ではMT利用者が少なくなったので販売停止しています。
MTが良かったのは、日本での利用者が多かったことと、サーバー上でメモリ展開して静的なHTML/CSS/JavaScriptファイルを再構築して生成する点です。
つまり、MTで構築されたウェブサイトにアクセスするユーザーは普通に静的なHTMLで構成されたページを読み込むだけなので、ページの表示速度が非常に速いという特徴がありました。
ただ、サイトの規模が大きくなると、サイト更新時の再構築に非常に時間がかかり、サーバーのスペック(CPUや搭載メモリ)によっては途中で止まったりなどのエラーが頻繁に発生します。
この点についてはダイナミック・パブリッシングなどの機能を使って、ページにアクセスされる毎にそのページを生成するような仕組みにして対策を施すことはできます。ただし、サーバーへのリクエストのアクセスが多くなると、サーバーへの負荷が高くなり、“ページの表示速度が高速である“というMTの利点が損なわれます。
WordPress(WP:ワードプレス)とは
WordPressはオープンソースで開発されているCMSですが、その初版は2003年にリリースされています。GPLの下で配布されているので誰もが開発に参加することができます。現在、世界で最も使われているCMSで、日本でも非常に人気があります。
データ元はW3TECHSです。
WordPressの特徴
WPはMTが静的なHTMLページを生成するのとは異なり、PHPによって動的なページを生成するのが大きな特徴です。
したがって、ウェブサイトを更新する際に、“再構築”という作業は不要です。
一方でデメリットとしては、アクセス数が増えるとサーバーの負荷が大きくなり、サーバーのスペックによってはページの表示速度が遅く、特に共用レンタルサーバーではMTで構築されたウェブサイトに比べるとあまりにも表示が遅く、イライラさせられることがよくありました。
しかし、近年、サーバー用コンピュータのCPUの性能が向上し、さらにHDD(ハードディスク)からSSD(Solid State Drive, ソリッド・ステート・ドライブ)に置き換えられることにより、安価なレンタルサーバーでも上記のようなトラブルはほぼ解消されることになりました。
WordPressを本格的に導入
当社では数年前からMTからWPへの移行を進めていましたが、昨年より本格的にWPを導入することにしました。
このウェブサイトもWPで構築されています。ホスティングはエックスサーバーというレンタルサーバーを使っています。
日本でのWPユーザー数が増えてきたのも、移行の理由のひとつですが、もはやWPのデメリットはほとんどなくなったというのが大きな理由です。
無料で使える様々な機能を持ったプラグインが豊富に公開されていて、クライアントの要望に対して低コストで答えられるというのも大きいです。
ウェブサイトを構築するという点では自由度がMTのほうが高いと個人的に感じているので、MTのほうが使いやすく好きなのですが、オープンソース版のMTであるMTOSがリリースされなくなったこともあり、サイト事にMTのライセンスを購入するのが難しいという点もあります。
ということで、これからこのブログでホームページ管理者の方々にとって有益なWPに関するノウハウを投稿していく予定です。
徹底的にアクセス解析することにより、まだまだ改善できる箇所があるはずです。
まずは無料コンサルティングをうけてみてはどうでしょうか。
すばらしい提案をする自信があります。
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